アートnavi

アートを知ればアートと暮らせる。アートの道先案内。

グラフィティ・アート(ストリートアート)

日常の見慣れた風景を改変するアート。いわゆる良く描けた壁の落書き。

スプレーやマジックなどを使い、街(壁や地下鉄車両など)をカンバスとしてペンキやスプレーで絵や文字を描くアート。

「ストリートアート」や「エアロゾール」とも呼びます。

またグラフィティを描く者を、ライターと呼びます。

一部では芸術活動としても認知され、適切な場所に描かれたものに関しては市民権を得て、都市景観の一部として採用される動きがあります。

許可なく公共物や他者の所有物にペイントと施した場合は、器物損壊の範疇にて取り締まられます。

現在のグラフィティは、既に「アート」から都市風景への回帰を果たしているように見えます。

グラフィティアートの制作

  1. グラフィティアートは、既に乱雑な落書きのある壁面などに描かれる物が多いため、下地となる色を一面にスプレーする所から始める場合が多くあります。このため速乾性のラッカースプレーを用いるケースも多いのですが、特に下地を厚くするためにゴム塗料を用いるケースもあります。ラッカースプレーはやや仕上がりが悪いが素早く製作でき、ゴム塗料は仕上がりが遅くなりますが塗料の定着や発色がよいとされます。風雨への耐久力も、ゴム塗料の方が強いのです。
  2. 下地のあと、スプレーペンキで絵を描いていきますが、大量のペンキを使用するため、シンナーなどの有機溶剤から身を守るためのガスマスク着用が望まれなす。描く上では、淡い色から始めて、徐々に濃い色を上に乗せて行く方法が取られます。逆にすると下地の色がにじみ出てしまうために仕上がりが汚くなります。
  3. 壁面などに描く際には、液垂れを防ぐために、少量ずつ丹念に遠くから、または素早く一気にスプレーしますが、シャープな線を出す場合は、吹き付けられる塗料を遮るために厚紙やクラフトテープなどでマスキングする手法が取られます。また細部にはスプレーペンキだけではなく、絵筆や刷毛・ローラー等とペンキを利用して描く場合もあります。ただ絵筆や刷毛といった道具を利用すると、それらの扱いに手間が掛かると敬遠される事も多いようで、予め用意したマスキング用の厚紙とスプレーペンキだけで製作する場合も多く見られます。
  4. 次第に絵の格好になってきたところで、黒などの濃い色を使って境界線の書き入れや縁取りなどを施して完成します。

都市計画と協和するグラフィティアート

書き散らされた落書き(タギング)を覆い隠すために、ストリートアートを施す事例があります。

従来は幾重にも書き散らされたタギングのために暗く荒んだ雰囲気のあった場所に、明るく楽しげなグラフィティ・アートを施して、割れ窓理論に絡んで犯罪抑止効果を期待する向きもあります。

ヨーロッパやアメリカ、近年では日本でも、特定の壁面をライターやグラフィティのために解放し自由に描いてもらおうという「リーガル・グラフィティ(合法的な落書き)のための壁面」を用意する自治体や建物所有者が現れるようになっています。

アーティストには見回りの目を気にしない発表の場を存分に提供し、同時に非合法な落書きを減らし、都市の装飾や観光にも使おうとのアイデアです。これには歓迎する立場と、非合法の落書きを減らすことにはならないと歓迎しない立場があります。

タギング

タギングとは、アートに満たない低レベルな落書きのこと。

近年では意味の無い単なる落書き化が激しく、個人的な存在主張の発露・低年齢化の傾向も感じさせます。

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